フランケンワインの中心地・ヴュルツブルク
~Juliusspital ユリウスシュピタールとStaatlicher Hofkeller 州立ホーフケラー
フランケンはドイツワインを代表する産地のひとつで、ミュラー・トゥルガウ、シルヴァーナーといった品種から作られる辛口の白ワインで有名だ。特にシルヴァーナーは、同地を代表するブドウのひとつ。他の地域では香りが少なく、酸味も弱めと今ひとつ力を発揮できないこのブドウは、フランケンでは爽やかな酸味の中にコクをもつ、極上の辛口白ワインとなる。また丸みを帯びたボックスボイテルという独特のボトルも特徴的。
ヴュルツブルクはそのフランケンワインの中心地である。市内にも多くのワイナリーが存在するが、中でもユリウスシュピタール、州立ホーフケラー、ビュルガーシュピタールが3大ワイナリーとして挙げられる。
◆Weingut Juliusspital Wuerzburg
(ユリウスシュピタール醸造所)
1576年、時の司教、ユリウス・エヒター・フォン・メスペルブルン侯によって設立された施療院。当時は孤児院や貧民院などを兼ねた施設で、院の財源としてワイン作りが始められた。現在も病院・養老院として運営されており、醸造所も敷地内に併設されている。
同醸造所が所有する畑は168ヘクタール。その中には、Wuerzburger Stein(地名:ヴュルツブルク 畑名:シュタイン)、Wuerzburger Innere Leiste(地名:ヴュルツブルク 畑名:イネレ・ライステ)、Roedelseer Kuechenmeister(地名:レーデルゼー 畑名:クーヒェンマイスター)、Iphoefer Julius-Echter-Berg(地名:イプホーフェン 畑名:ユリウス・エヒター・ベルク)、Volkacher Karthaeuser(地名:フォルクアッハ 畑名:カルトホイザー)、Escherndorfer Lump(地名:エッシェンドルフ 畑名:ルンプ)など、フランケン最高の畑として有名な畑も含まれている。各種のブドウが栽培されているが、やはり主力はシルヴァーナー、リースリングといった白ブドウだ。
敷地内にはパーティーや結婚式にも使える施設があるほか、レストラン「Juliusspital Weinstuben(ユリウスシュピタール・ヴァインシュトゥーベン)」も併設されている。また醸造所の近くには。直営のワインショップ「Wine Julius-Echter ワイン・ユリウス・エヒター)」があり、テイスティングしながら気に入ったワインを買うこともできる。
醸造所内の見学は毎週金曜・土曜(4~10月)の17時~行われているガイドツアーで。グラスワイン1杯がつくツアー(ドイツ語のみ/1人5ユーロ)のほか、ツアー後に6種類のワインテイスティング(黒パンと水付き/ドイツ語のみ/1人15ユーロ)が含まれているツアーがある。グループの場合は英語でのガイドツアーも応相談。(スケジュールや料金等の詳細は変動の可能性もあります。前もって下記にお問い合わせください。)
Weingut Juliusspital Wuerzburg
Klinikstrasse 1, 97070 Wuerzburg
TEL: +49 (0) 931-393 14 00
FAX: +49 (0) 931-393 14 14
http://www.juliusspital.de
(↑一部、日本語の案内有)
Juliusspital Weinstuben (レストラン)
Juliuspromenade 19, 97070 Wuerzburg
TEL: +49 (0) 931-540 80
Weineck Julius-Echter (ワインショップ)
Koellikerstrasse 1/2, 97070 Wuerzburg
TEL: +49 (0) 931-597 77
◆Staatlicher Hofkeller Wuerzburg
(州立ホーフケラー)
世界遺産・レジデンツの地下、4557平方メートルに広がる巨大なセラーを有する、バイエルン州立の醸造所。1128年からの歴史をもつ。かつては「Fuerstbishoeflicher Hofkeller 司教領主の醸造所」だったところだ。時の司教領主、ヨハン・フィリップ・フランツがバルタザール・ノイマンにレジデンツ建設を依頼した際、「最上のワインセラーも合わせて作るように」と命じたとか。
同醸造所の所有する畑は140ヘクタールで、やはりリースリング、シルヴァーナー、ミュラートゥルガウといった白ブドウを多く栽培している。
セラーはもちろん、現在も出荷を待つワインの熟成・貯蔵庫として使われているほか、セラーの歴史を物語る博物館としての役割も果たしている。その昔、宮廷に使えていた人たちに、給料としてワインが支給されていた時代に使われていた、200年以上前の巨大な樽「Beamtenweinfaesser 公務員のワイン樽」や、30年戦争の歴史を物語る「Schwedenfass スウェーデンの樽」などを見ることもできるのだ。また、昔ながらの樽が並ぶ「Stueckfasskeller(ストゥックファスケラー)」では、キャンドルの灯りの下、テイステイングやパーティーなどの会場として使うこともできるなど、セラーの要所要所にそうしたスペースが設けられている。
醸造所内の見学はガイドツアーで。個人の場合、3~11月は土曜の10~17時毎正時、日曜の10~16時毎正時出発のツアーに参加できる(グラスワイン1杯付き)。グループの場合は最低25名~申し込むことができる。またセラー内でのテイスティングについても最低25名~、料理付きで申し込める。いずれも料金・詳細等は要問い合わせ。
Staatlicher Hofkeller Wuerzburg
Rosenbachpalais, Residenzplatz 3, 97070 Wuerzburg
TEL: +49 (0) 931-305 09 31
FAX: +49 (0) 931-305 09 67
http://www.hofkeller.de
*上記施設へのテクニカルビジットはこちらをご参照ください
text & photos by 成田美友
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