◆Ferrari
(フェラーリ)
ライン川右岸の崖の上に立つ、Festung Ehrenbreitstein エーレンブライトシュタイン要塞内にあるレストラン。要塞からはライン川とモーゼル川が出会うDeutsches Eck "ドイツの角”をはじめ、両川の雄大な流れとともに、コブレンツの町を一望できる。現在のレストランは、その昔、砲座が収められていた砲台だったところに位置しており、最高の眺望が開けている。180のテラス席が設けられ、料理とともにそのすばらしい眺めを楽しむことができる。昔のクラブハウスをイメージしているという落ち着いた雰囲気店内から眺める景色も美しく、窓際の席はとても人気がある。
「Preussische Kanonenkugeln」をオーダー。料理名を直訳すると「プロイセンの爆弾」。コブレンツの町は、ナポレオンの失脚後にプロイセンの支配下となり、そのときにこの要塞のあるライン川右岸がコブレンツの町に組み入れられたという歴史がある。
ドイツ定番のKartoffelkloss(直訳するとジャガイモ団子だが、もち米のような粘りのある食感が特徴的)を、ラム挽肉とスイスチーズ(エメンタールと思われる)を使ったソースでいただくというもの。ひと口食べて、ラム肉とチーズの相性のよさに感動した。やや塩気が強く、ややもすると濃厚すぎてしまいそうなソースを、ピンクペッパーが引き締めてくれ、ネギとともに、いいアクセントになっていた。
Ferrari Restaurant-Cafe "Auf der Festung"
Festung Ehrenbreistein, 56077 Koblenz
TEL: +49 (0) 261-97 433 0
FAX: +49 (0) 261-97 433 116
http://www.ferrari-koblenz.de/
◆Pegelhaus
(ペーゲルハウス)
店名を直訳すると「水位小屋」。昔、船の係留のためのクレーンがあったところだ。小ぢんまりとした店内は暖かい木のぬくもりであふれている。ライン川を見下ろすようにして設けられているテラス席からは、対岸にFestung Ehrenbreitstein エーレンブライトシュタイン要塞を望むことができる。
魚料理がメインということで、「Felchen aus dem laacher Vulkansee」をオーダー。バルカン湖のFelchenという白身魚を蒸した料理。Felchenはホワイトフィッシュという魚で、日本ではシナノユキマスと呼ばれる魚の仲間だとか。内臓はきれいに取りのぞかれており、クセのない淡白な味わい。レモンでさっぱりといただいた。ハーブのきいたしっかりとしたソースと一緒に食べてみたいと思った。
ワインは「Mittelrhein(ミッテルライン)の辛口白を」とお願いしたところ、Leutesdorfという村の、Forstbergという畑のWeissburgunder(ヴァイスブルグンダー/QbA / trocken / 2005)をいただいた。ヴァイスブルグンダーはピノ・ブランの別名で、ドイツではあまり栽培されていないと聞く。すっきりとした中にフルーティーさがただよう味わい。このところRiesling(リースリング/ドイツを代表する白ブドウのひとつ)ばかり飲んでいたので、新鮮に感じた。ちなみにコブレンツで「地元のワインを」とお願いすると、「ミッテルライン? それともモーゼル?」と訊き返される。ライン川とモーゼル川が出会うコブレンツは、それぞれの川岸に広がる2つのワイン地域にはさまれた町でもあるのだ。
Pegelhaus
Konrad-Adenauer-Ufer 1, 56068 Koblenz
TEL: +49 (0) 261-973 32 54
FAX: +49 (0) 2652-939 92 70
◆Altes Brauhaus
(アルテス・ブラウハウス)
コブレンツのビールといえば「Koenigsbacher(ケーニヒスバッハー)」。1689年創業のブルワリーは現在、コブレンツ郊外のライン川沿いに移っているが、もともとブルワリーがあった場所に立っているのがこちらのレストラン。もちろんケーニヒスバッハーもいただける。ブルワリーはこの場所に1814年まであった。
料理は、いわゆるドイツの定番メニューが一堂(一枚)に会した「Schlachtplatte "Brauhaus die Grosse"」をオーダー。手前からハム、ブタのスネ肉、白ソーセージ、黒ソーセージがのっており、すべて自家製だそう。これにマッシュポテト、ザウワークラウトがついている。まさしくドイツ定番料理勢ぞろいだ。肉類はほどよくゆであげられており、ハムとブタのスネ肉は、とろけるようにやわらかかった。ソーセージは、肉がみっちりとつまっており、ナイフを入れると中から肉汁があふれ出す。黒いソーセージは、ブタの血を混ぜて作るBlutwurst(ブルートヴルスト)。見た目のインパクトと“血入り”ということで敬遠される方もいるかもしれないが、臭みはまったくないし、コクのある味わいだ。ひとりで食べるにはボリュームが大きすぎたが、いずれも心地よい苦味のあるケーニヒスバッハーのビールにぴったりの味わいで、ビールが進むこと請け合いだ。
Altes Brauhaus (レストラン)
Braugasse 4, 56068 Koblenz
TEL: +49 (0) 261-13 30 377
FAX: +49 (0) 261-16 554
http://www.altesbrauhaus-koblenz.de
Königsbacher Brauerei GmbH & Co. KG
(ケーニヒスバッハー・ブルワリー)
An der Koenigsbach 8, 56075 Koblenz
TEL: +49 (0)261-13 97 0
FAX: +49 (0)261-13 97 222
http://www.koenigsbacher.de
text & photos by 成田美友
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