クリエイティブな人たちが集まるハーバーサイド
ミュンスターにはHafen(港)がある。ドルトムント・エムス運河の港で、このあたり一帯は元々、工業地だった。現在も運河には工業製品などを運ぶ船が走っているが、多くの工場は他の場所に移ったり、操業を止めてしまい、かつては廃墟となっていた建物が多かったそうだ。しかし最近では、そうした建物は改装され、オフィス用のビルとして使われているほか、カフェやバー、レストランといった飲食店や、新進の芸術家用のアトリエやギャラリーとして生まれ変わり、港一帯は特に若者に人気のある“クリエイティブ”な香り漂うエリアとなっている。ハーバーサイドに並ぶカフェなどでは、夏にはテラスにテーブルが並べられ、心地よい風を感じながらの食事が楽しめる。
ドイツはもちろん世界中で愛されている、ドイツ生まれのウサギのキャラクターといえばFelix der Hase(ウサギのフェリックス)。このフェリックス、実はミュンスター生まれ。フェリックスの生みの親であるDie Spiegelburg(シュピーゲルブルク社)は、この港に本社を構えている。1899年に穀物倉庫として建てられた建物を、オーナー自らのアイディアをもとに5年という月日をかけて改装したという。建物内にはバイヤー向けのショールームも併設されているが、残念ながら一般には公開されていない。
Die Spiegelburgの向かって右隣の建物1階は、オーナーの妻であり、服飾デザイナーであるSiggi Spiegelburgのアトリエ兼ショップ。ドイツ国内のほかイタリアなどでも、彼女の手による洋服やバッグなどに出会うことができるが、直営のショップは世界でここ1軒のみ。また2階以上は若手アーティストたちに開放され、アトリエとして使われている。最上階はギャラリーになっており、無料でアートを鑑賞することもできる。
同じミュンスター市内でも、旧市街とはまったく違う雰囲気をもっているハーバーサイド。その雰囲気を楽しみながらの散歩や、カフェ、レストランでのティータイム、食事を楽しむ。ミュンスターの違う顔が見えてくるに違いない。
Siggi Spiegelburg
Hafenweg 28, 58155 Muenster
TEL: +49 (0) 251-13 33 63 0
FAX: +49 (0) 251-13 33 63 5
http://www.siggi-spiegelburg.de/
text & photos by 成田美友
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