◆Zum Weissen Hasen
(ツム・ヴァイセン・ハーゼン)
アウグスブルクのブルワリー「Hasen Braeu(ハーゼン・ブロイ)」のビールを取りそろえた、「白ウサギ」という名のレストラン。ハーゼン・ブロイは1464年創業という500年以上の歴史をもつ醸造所だ。ドイツのビールは、1516年にバイエルン侯ヴィルヘルム4世が出した「ビール純粋令」によって、水・モルト(麦芽)・ホップのみを原料として作られている。というよりも、この3つ以外を原料として使うことは許されていない。ハーゼン・ブロイでは、この3つの原料いずれについても厳選したものを使っている。水は200mの深さから汲み上げる、やわらかくてクリアな地下水を使い、モルトとホップはともに地元・シュヴァーベン=バイエルン産のものを使っている。
今回はヴァイツェン(小麦のビール)、その名も「Hasen-Braeu Weisser Hase」=ウサギのブルワリーの白ウサギをオーダー。まずはその透明度の低さに驚いた。酵母たっぷりということか。確かに、すっきりとしてフルーティーな味わいの中に感じるコクが、今まで飲んできたWeizenよりも濃く感じられた。いずれにせよ美味。料理は伝統料理というカテゴリーの中から「Ammerseezander “Muellerin Art" in Zitronenbutter gebraten mit Dampfkartoffeln und Gemuesegarnitur」をオーダー。アウグスブルクの南にあるAmmersee(アマー)湖で獲れたホタルジャコ(スズキ目の淡水魚)に小麦粉をまぶして、レモン風味のバターでソテーしたもの。これにトマト風味の野菜類と、定番のジャガイモが添えられている。バターとレモンのまろやか、かつ爽やかな風味だけでなく、トマトの甘味も相まって、淡白な魚の味を引き立てている。ちなみにメニュー名にある“Muellerin Art”は直訳すると製粉屋風だが、この場合は「ムニエル」を指す。
Zum Wissen Hasen
Unter dem Bogen 4/Annnastrasse, 86150 Augsburg
TEL: +49 (0) 821 51 85 08
FAX: +49 (0) 821 15 21 40
Hasen Brau
http://www.hasen-braeu.de/index.htm
◆Koenig von Bayern
(ケーニッヒ・フォン・バイエルン)
名前から察しがつくように、バイエルン地方の料理をメインとした店で、ドイツ国内に数店舗を構える。生ビールだけで8種類というビール好きにはうれしい品揃え。私はKoenig Ludwig(ケーニッヒ・ルードヴィヒ)のヴァイツェン(小麦のビール)・ヘル(明るい色)をオーダー。料理はバイエルン料理のカテゴリーから「Ganze ofenfrische knusprig gegrillte Schweinshax'n mit original Bierbrot」をチョイス。訳すと「こんがり焼き上げた豚のひざ肉丸ごと オリジナルのビールのパン付き」といったところ。
写真を見ると、肉に何か刺さっているのがわかる。肉切り用のナイフなのだが、私が刺したのではなく、こうやって運ばれてくるのだ。豪快の一言につきる。味のほうは、表面はパリッと焼き上げられ、中はふんわり。ソースは肉汁のほかにビールも使っているそうで、ほどよい濃さで飽きのこない味だった。とはいえ、大人の握りこぶし以上の大きさがあるだけに、さすがに完食はならず。オリジナルのビールのパンには、小麦ビールを使っているそうだ。一見すると普通のパンのようだが、確かにビールの香りとほろ苦さが感じられた。多分、表面にビールを塗るなどして焼いたのだと思う。
Koenig von Bayern
Johannisgasse 4, 86150 Augsburg
TEL: +49 (0) 821 3 49 79 90
FAX: +49 (0) 821 3 49 79 91
http://www.koenig-von-bayern.de/
text & photos by 成田美友
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