ヴァルノウ川の遊覧船
ロストックは、バルト海からヴァルノウ川を10キロさかのぼった内港の町である。川幅もひろく、巡洋艦クラスが入港できるほどの水深がある。遊覧船は河口にある外港のヴァルネミュンデまでを回遊しながら、訪れる人々をハンザの面影をとどめる旧市街や川辺の林や森の風景でたのしませている。
旧市街
中心となるのはノイエール・マルクト広場。ファサード(装飾のほどこされた正面)のある建物に囲まれている。広場の南には「石の門」がある。16世紀後半につくられた。22あった市の城門でただ1つ現存している城門。
聖マリーエン教会
広場に面しているレンガ造りの豪壮な教会。1260年に建設が始まり、190年後の1450年に完成した。尖塔の高さは125メートル。先端の十字架はかって船乗りに船の位置と陸までの距離を伝え、陸路をたどる旅人には町が近いことをつげる目印となった。
内陣に巨大な天文時計がある。1482年につくられ、時間のみならず暦も正確にきざみながら現在もうごいている。1472年につくられた、という説もある。
青銅の大きな洗礼盤は1290年につくられた。4人の男が肩にかつぐ形。北ドイツの重要な教会の遺産である。
教会の南側にある後期ゴシック様式の2つの建物は、かつて町の貨幣鋳造所だった。
大学広場とフォン・ブルヒャーの像
三角形をした大学広場は噴水があるので、夏場は市民の憩いの場となっている。大学やかつての宮殿などがある。宮殿にはバロック様式のホールがある。
フォン・ブルヒャー将軍の銅像が、広場にたっている。ロストック生れで勇猛をうたわれたプロイセンの将軍は、1815年のワーテルローの戦いで英国の指揮官ウエリントンを助け、ナポレオンを敗退に追いこんだ。そのとき73歳。銅像には面白いエピソードがのこされている。ロストックはゲーテに、郷土の英雄をたたえる詩を依頼した。ゲーテは肝がつぶれるような大金を要求したらしい。それ以来、町の人々はあまりゲーテの名を口にしなくなったという。大学広場とノイエール・マルクト広場をむすぶクローペリナ通りは、歩行者天国になっていてファサードつきの家がならび、ショッピングセンターとなっている。
ヴァルネミュンデ
ロストックは1323年、ヴァルノウ川の河口の漁村を買いとった。バルト海に面した海岸はながい海岸線にめぐまれ、いまでは市民のみならず観光客の夏の行楽地となっている。町の一部はかつての漁村の名ごりをとどめ、宿泊設備も整っている。37メートルの高さの灯台があり、快晴なら灯台の上からデンマークが見える。
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