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  散策

レジデンツ  (ユネスコ世界文化遺産)

 18世紀バロック建築の傑作とされる宮殿。司教座として、宗教の権威を豪壮かつ華麗に誇示している。建築を指揮したのは、バルターザー・ノイマン。ヴェネチアの画家ティエポロが、世界最大の天井画を描いた。600平方メートルあり、圧倒的な迫力である。アジア、アフリカ、ヨーロッパ、アメリカの4大陸が描かれていて、見る者の目をうばう。オーストラリアが描かれていないのは、この時代には、まだ発見されていなかったからである。「王の間」にある皇帝フリードリッヒ1世・バルバロッサ(赤髭)の結婚式の絵も、ティエポロによって描かれた。「白の間」とよばれている白漆喰細工の広間、「鏡の間」とよばれる数100枚の鏡で飾られた広間はロココ様式。金箔、銀箔、疑似大理石(シュトゥック・マルモァ)がふんだんにつかわれている。宮殿内の教会もバルターザー・ノイマンの設計である。宮殿では夏、モーツアルト音楽祭がひらかれる。宮殿の北廊は図書館、南廊は博物館。数々の絵画、芸術品、リーメンシュナイダーの彫刻作品が展示されている。

 

大聖堂

 レジデンツからホーフ通りをマイン川にむかって歩いてくると、ドイツで3番目に大きい聖キリアン大聖堂にいたる。聖キリアンはフランケン地方の守護聖人。戦争で破壊され、戦後再建されたバジリカ風の聖堂である。11世紀から12世紀にかけて、ロマネスク様式で建設された外観が保たれている。内部は数世紀にわたって手がくわえられた。例えば身廊の高くひらたい天井はロマネスク様式だが、内陣の聖歌台のストゥッコ(漆喰装飾)はバロック様式になっている。リーメンシュナイダーの手になる彫像もある。

 

新大聖堂  (ノイミュンスター)

 7世紀末にキリスト教布教のため、3人の僧侶キリアン、コロナート、トートナンがやってきた。しかし、ときの公爵夫人の命令によって殺害された。その墓の上に11世紀にたてられたのが、このノイミュンスターである。バロック様式の丸屋根と西側のファサード(装飾をほどこした正面)は、とくに力強い印象をあたえる。丸屋根の下の壁龕(へきがん。像を置くための壁のくぼみ)にリーメンシュナイダ-作の聖母子像、主祭壇にフランケンの使徒たちの像とキリスト像。

 北側に「ルーザムの庭園」がある。12世紀末から13世紀にかけて活躍した有名な吟遊詩人ワルター・フォン・デル・フォーゲルヴァイデの記念碑がある。

 

市庁舎

 マルクト広場の南にある。13世紀には司教公爵の居館だった。建物は時代を追ってしだい拡張され、石の塔も55メートルの高さまでになった。赤い建物(ローテバウ)とよばれる建物につながっている。この建物はルネッサンス様式のファサードがうつくしい。1660年にたてられた。市庁舎の前にある噴水は「4つの筒の泉」といい、1765年に設置。広場では市場がひらかれる。

 

アルテ・マイン橋

 マインの流れにかかる橋で、橋脚は15世紀のもの。最初は木の橋だったが、1703年に石造りとなった。12体の聖人像で飾られている。川辺には18世紀に使用されたクレーンがある。

 

マリーエンベルク要塞

 マイン川左岸の丘にそびえる要塞は、町の象徴ともいえる。最初は原住民ケルト人の砦だったが、706年に教会がたてられ、1201年には要塞の建設がはじまった。司教公爵は、1719年までこの要塞から司教領と町を支配した。増築はルネッサンス期バロック期とつづき、いま見るかたちとなっていった。城内には13世紀建造の塔ベルクフリード(望楼)、102メートルの深さの井戸があるブルンネンハウス(泉の建物)、円形のマリーエン礼拝堂(聖母マリア礼拝堂)、それに博物館が2つある。リーメンシュナイダーの作品も、多く展示されている。マリーエンベルク要塞は中世を感じさせ、いかにもいかめしいが、完成したときには戦法も武器も一変していて時代遅れとなり、戦争の役にはたたなかった。テラスから、丘の斜面のブドウ畑とマイン川と市街がひろびろと見わたせる。

 
 
マップ




フォトギャラリー




レジデンツ



レジデンツのホーフ教会



バロック式ホーフ庭園でのコンサート



アルテ・マイン橋



マリーエンベルク要塞

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